Ramon Michael 
盤
輸入盤
DESTINY"S CHILD や SILK などのプロデュースでも知られるデトロイトの敏腕プロデューサー MARCUS "DAHEATMIZER" DEVINE が完全バックアップした実力派シンガー RAMON MICHAEL によるデビュー・アルバム。なんと以前は WILL SMITH とプロダクション契約をしていたらしく、映画『MEN IN BLACK II』や『WILD WILD WEST』のサウンドトラックやコンピレーションほか幾つかのメジャー作品に参加していたヴォーカル・トリオ TRA-KNOX のメンバーだったという。歌ぢからのある魅力的なグループだっただけにアルバムを待ち望むフリークも多かったはずだが、TRA-KNOX 名義のデビュー・アルバムはお蔵入りになってしまったらしく、残念ながらグループは解散してしまったようだ。早々にソロに転向した彼だが、"02年には M. DEVINE に見初められ、アルバムの制作に取り掛かっていたようで、収録されている楽曲はおそらくその頃に録音されたものと思われる。陽の目を見るまでえらく時間が掛かったようだが、満を持してリリースされたのが本作。収録されている楽曲のほぼすべてのソングライト～プロデュースを M. DEVINE が担当しており、まさに肝いり作品といった感じ。定評ある "DAHEATMIZER 印" のサウンド・メイキングは言わずもがな、RAMON MICHAEL の無骨ながら筋肉質なバリトン／テナーがとにかく魅力的で、K-CI HAILEY と GENUWINE を足して割って DAVE HOLLISTER をまぶしたようなストロングな歌いっぷりが堪らない。中盤以降のスロウ・ナンバー群で野獣の如くがなり倒すさまは迫力満点。そして終盤には FREDDIE JACKSON による "85年の名バラッド・ナンバー「YOU ARE MY LADY」を熱血カバー。全編総じて黒汁ほとばしる暑苦しい内容。男性Vo.／歌馬鹿好き素通り厳禁の逸品。